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兵庫医科大学対策・出題傾向と分析

2024年1月22日 受験情報
★兵庫医科大学突破へのアドバイス

先日記事で取り扱った大阪医科薬科大学(2021より統合再編・前大阪医科大学)と同様に兵庫医科大学ついても皆さんの合格に直接役立つ情報を惜しみなくお届けしてまいります!

兵庫医科大学についても、これまで指導に関わった生徒さんの多くが合格しております。

私が受験生の頃は兵庫医科大学のことをあまり認知していませんでした(京大入学を機に関西に来ました)。それから大学生活や受験指導を通して兵庫医科大学の受験生や学生と関わることとなり、かなり詳しくなりました。

私の当初の兵庫医科大学に対する印象は「立地が良い(梅田からわずか電車で10分!)のに随分と入試難易度的に“コスパ”がいいな」ということでした。

それから10年以上の時が経ち、兵庫医科は私大医学部の中でも中堅以上の難易度・優秀な学生が数多く集まる大学に変貌を遂げました

現在の兵庫医科大学は難関大学の一つ・十分な戦略と対策を立てて臨まないと合格は叶いません。実際に過去の私の生徒の中にも、国立大学医学部に合格して当大学には不合格になった受験生が複数名います(1次試験は通過していましたが)。

兵庫医科大学を志望校の一つとしている読者の皆さんは、この記事は絶対に読まなければなりません。当予備校ではこれまで多くの兵医合格者を輩出しており(最終合格者11名・内入学者2名)合格へのポイントは知り尽くしております

みなさんの合格に直接役立つ、最新かつ確かな情報を提供できるかと思います。今回も少し内容的に濃い記事となっておりますが、どうぞ最後までお付き合いください。

まずは兵庫医科大学の入試データや各科目の傾向分析についてまとめましたので、こちらからお読みください!

★入試データ(入試科目と配点)

 【一般選抜A】

≪1次試験:筆記試験(550点満点)≫

英語150 数学(ⅠA・ⅡB・Ⅲ)150 理科200(物理・化学・生物から2科目選択) 小論文50

≪2次試験:面接(100点満点)≫

個人面接・調査書100

(※)小論文は1次試験時に実施・点数は2次試験合否判定時に用いる

【一般入試B(高大接続型)】

≪1次試験:筆記試験(300点満点)≫

数学(ⅠA・ⅡB・Ⅲ)150 理科100(物理・化学・生物から1科目選択) 小論文50

 ≪2次試験:英語・小論文・面接(230点満点)≫

英語150 英語検定試験+調査書40 課題型面接・個人面接40

 (※)小論文は1次試験時に実施・点数は2次試験合否判定時に用いる

 (※)一般入試A・一般入試B(高大接続型)は併願可能(1次試験は同一日) 

併願の場合1次試験で受けた理科2科目のうち高得点科目が一般入試Bの判定に用いられる。また、英語の問題は別問題(併願者は一般入試A用の英語を1次試験で、一般入試B用の英語を二次試験で受験することになる)。

 【合格者最低点(正規合格者)】

2023年:一般A 427.0/650・一般B 346.5/530

2022年:一般A 387.0/650・一般B324.0/530

 
★各科目の傾向分析と対策

【英語】

≪試験時間:90分 問題構成:大問4題(全て記述式)≫

〈分析〉(一般A)読解3題と英作文1題という、問題構成となっています。読解問題は英文解釈を中心に、語句整序や同意語選択問題など、幅広い出題となっております。英作文については私大医学部としては破格に長く、内容も重厚です。ただし、全体としては分量は適量で、時間内に解答できるでしょう。しかし、一般的な私大医の出題形式とは完全に異なり、国立医学部に近い出題構成であるため、英語に苦手意識のある受験生には極めて難しく感じるでしょう。実際に得点差についても合格者不合格者間でかなり開くと思われます。英語が得意科目であるということが当大学の重大な合格要件であると言えます。数学は難易度が高く(余程得意でない限りは)点差を付けにくい、理科に関しては標準的な問題でこれまた点差が開きにくいことを考えると、原則的に英語が苦手な受験生が合格出来るような大学ではないといえます。

【数学】

≪試験時間:90分 問題構成:大問3題(全て記述式)≫

〈分析〉(一般A・B共通)全問記述式で、大問3題の出題です。大問1は複数分野にまたがった小問集合(解答過程も記述)、大問2・3は誘導形式で1つのテーマを掘り下げる様式です。

難易度は大問1の小問集合については典型的かつ標準的な問題が中心となっていますが大問2・3については高難度であることが多いです(ただし2023は全体的に易化していました)。

全体的には難しく、戦略を誤ると悲惨な得点に終わるでしょう。

試験時間は大問3題に対し90分ではありますが、その時間配分には細心の注意を払いましょう。具体的に言いますと、大問1の小問集合(大抵は4つの小問に分かれており、配点は80点/150点満点もあります)で確実に点を稼ぐということです。

大問2・3は(あくまで2022以前の難易度傾向では)完答するにはかなりの地力が必要であり、また何より(大問2が30点・大問3が40点という配点を見てもらえると分かるかと思いますが)コスパがあまり良くないといえます。

こういった出題形式・配点・難易度傾斜から、数学では合格者不合格者間でそれほど得点差が開かないと言えます。

したがって、上記で述べたように、小問集合を軸に得点しやすいところを確実に抑え、難度の高い大問2・3は前半の小問だけ手堅く取っていくといった戦略が現在の難易度傾向では最善の戦略となるでしょう。

分野としては小問集合では「確率」「数列」「ベクトル」を中心に数ⅠA~ⅡBからよく出題され、大問2・3では数Ⅲ分野や図形問題(初等幾何寄り)が頻出しています。

 ※10段階難易度評価:6

【物理】

≪試験時間:60分(2科目で120分) 問題構成:大問5題)≫

〈分析〉(一般A・B共通)兵庫医科大学の物理は構成としては大問5題から成り、大問1は小問集合、残りの大問は1つの分野(テーマ)を掘り下げる形式です。

総問題数が極めて多く分野としても毎年ほぼ全分野が出題されます。したがって、解答時間に余裕は全く無く、手際よく解き進めていく必要があります

ただし、内容としては極めて標準的で定番のパターン問題が多いので、解ける問題・得意分野から優先的に手を付け、序盤である程度のまとまった点を確保しておくという戦略で臨めば、そうそう失敗するような試験ではないように感じます。

普段の学習の使用教材としては、大多数の私大医および国立医同様、当大学についても良問の風や名問の森で十分だといえま(解答解説については誤解を招く部分が多く個人的に好みませんが問題選定はとても素晴らしい(定番と言ってもよい)問題集です。

【化学】

≪試験時間:60分(2科目で120分) 問題構成:大問3題≫

〈分析〉(一般A)兵庫医科大学の化学は例年内容説明問題や実験操作問題など、取り組みにくい問題が散見されたのですが、2019年度あたりから標準的かつ典型的な問題ばかりとなり、格段に取り組みやすくなりました。

問題量はそこそこ多いのですが、内容的に薄く各大問の掘り下げ方も甘くなったため、手際よく解き進めていけば極めて高い得点を取ることも可能です。

特に有機化学については日頃の演習を積んでいれば短時間で満点が取れます。

合格には最低でも7割は取りたいところです(出来れば8割以上を目指したい)。

★非公式情報(再受験多浪差別・入学後の進級の厳しさなど)

 【再受験・多浪差別】

一般A1次試験の合否判定については全く無し

2次試験(最終合格者選抜)については小論文・面接試験が点数化されていることもあり、不明(有るとも無いとも断言できません)

2浪までは全く問題無いと保証できますが、3浪以上についてはかなりの実力者でも正規合格は中々取れておらず、補欠順位で比較的下位になっていることが多かったです(それでも大多数は結局補欠合格していますが)。

仮に面接や小論文で若干低めの点となってもカバーして余りあるくらいの学科試験の実力を付けたいところですね!

 【入学後の進級の厳しさ】

元々厳しめではあったのですが、近年さらに拍車がかかった感じです。入学後は相応の覚悟はしておきましょう。

★兵庫医科大学・所感とアドバイス

兵庫医科を志望校に考えておられる受験生(および保護者の皆様)に、ここで特にお伝えしたいことがあります(上記の繰り返しにもなりますが)。

それは兵庫医科大学は英語得意な受験生が確実に有利であるということです。英語が不得手な受験生の合格は(数理がある程度得意であっても)かなり厳しいと思われます(決定的な点差が付きます)。

これは、受験生の医学部入学後の追跡調査から英語が得意な医学生の進級成功率・ストレートでの卒業率・そして医師国家試験の合格率が有意に高く、大学側が明確に英語特化型の受験生を欲しているためです(全大学には当てはまりませんが)。

したがって、英語に関してはしっかりと勝負科目といえるまで実力を磨き上げておきましょう。

また、理科の選択については物理・化学選択者と化学・生物選択者の間で有利不利は無いと見てよいと思われます(ただ、物理に関しては分量が極めて多く高得点が難しいので強いて言えば生物選択者が若干有利かもしれません)。理科はとにかく取れる問題は実に得点し、凡ミスによる失点を最小限に抑えましょう。

ちなみに余談ですが私のこれまでの生徒のうち、兵庫医科大学しか合格出来なかったという生徒は記憶する限り殆どいません。つまりまぐれで受かる大学ではありませんのでワンチャン狙いは不発に終わること必至です。

また兵庫医科と近大医のダブル合格者はかなり少なく、兵庫医科と大阪医科のダブル合格者は多数います。その理由(推測)は後者の2大学は英語が出来る受験生を重宝しているからです。

最後に、繰り返しになりますが、兵庫医科大学はとにかく立地が最高です。楽しい学生生活を遅れることでしょう。ただし、入学後の進級は本当に厳しいので、その点あらかじめ覚悟は必要です

★兵庫医科大学のまとめ

①英語の難度(特に英作文)が高く非常に差が付く入試であるため、英語特化型の受験生が合格しやすい(最重要事項)数学・理科で点差が付かないのでその傾向はさらに顕著である。

立地的に極めて好条件。ただし、入学後の進級は極めて厳しく相応の覚悟は必要

いかがでしたでしょうか。兵庫医科大学は以前と比べて合格へのハードルが年々上がってきており要求される学力ハードルは高いと言わざるをえませんが、その分優秀な医学生が多く集まり活気のある魅力的な大学に進化しています。しっかりと実力を蓄えたうえ、是非挑戦してみてください!

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医学部受験への突破口を模索しておられる受験生および保護者の皆様、是非とも以下のリンクより当予備校のホームページへご訪問頂き今後の受験プランをご検討頂ければと存じます(合格実績も掲載中です)

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