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共通テストの国語(2) 速く読む方法②:「ヨマヌ真理教」への反論

2023年2月10日 勉強方法

(2022/12/8執筆) 大日本帝国海軍の真珠湾攻撃によって太平洋戦争の戦端が開かれてから、きょうでまる81年。ザ・ビートルズの元リーダー、ジョン・レノンがニューヨークの自宅前で狂信的なファンに射殺されてから、まる42年である。

さて、国語の問題の長大な文章をちゃんと読むか、読まないかという話。

「読むに決まってるでしょ」というわたくしQ氏の意見が、今では国会に提出したら否決されそうな勢いである。それくらい近年では「読まぬ党」が党勢を増してきた。

もはや「読まない」ことが信仰の域に達しているようなので、「ヨマヌ真理教」と呼ぶのがより適切か。

たとえば以前の現役生で、Q氏が授業で何度「文章は全部読もうね❤」とやさしく説いても聞き入れず、「あんなの読み終わるわけがない。Q氏の言っていることはおかしい」と駄々をこね、客観的に見てもかなり穏やかに諭しているQ氏を名指しで批判しはじめ、挙句の果てに、高校のクラスで「出題された文章をぜんぶ読むかどうか」について、アンケートを取ってきたツワモノがいた。

その受験生の、ひとの話を素直に聞かない強情さと攻撃性もまれに見るものであったが、アンケートの結果がまたすごかった。

地域では有数の進学校と言われる高校の理系クラスのようであるが、ほとんどの生徒が「センター試験(当時)の国語の文章は読まないで問題を解く」に票を投じていたのである。

その受験生をQ氏はどうしたのかって…? いやあ、センター前に生徒さんとモメたくないから「ふ~ん…いろんな人がいるんだねえ」で済ませましたよ、もちろん。そうなっちゃうともう、Q氏は知らん。責任持てない。

悪いけど、病気だよね…と言いたくなってしまう。

生徒さんのことをあまり悪く言いたくないが、もう十代終わりになると、オトナ社会と同じように「やたらに攻撃的で、いくら言って聞かせても無駄な人」が出てくるもんなんだなあ…という感慨である。

目を血走らせて「コスパ」「タイパ」「タコパ」とか叫んでいる受験生の中にも、国語の問題文を読まないヒトは多そうである。

Q氏、人間不信になりそうです。

が、優秀な数理系の頭脳を持っている人が、がんらい、そこまでアホな決断をするものなのかね。

いきなりアホ呼ばわりして悪いけど、受験生のこの手の「妄言」にいいかげん嫌気がさしている、Q氏はじめとする国語講師たちの心中も察してほしい。優秀な受験生諸君の口からこういう支離滅裂な臆説が飛び出すと、なんだか「利口なはずの学校の先生が、見えすいた詐欺に引っかかりやすい」などという話に通じる救われなさを感じる。

前回述べたごとく、そういうアホな受験生を引っかける問題なんざ、いくらでも作れるし、現に共通テストの問題はそう作られているぞ。

返す返すアホ呼ばわりして悪いが、「ヨマヌ真理教」を篤く信仰しているアホな信者諸君、どう説明する?

単に、自分が読めないから焦り、「パニクって」いるだけでしょ?

「文章を読まないでサーッと解き終わり、半分くらい得点できればいい」というわけじゃないんでしょ?(もしそういうヒトがいたら、その人はかなり利口だと思うが)

…それなりの高得点は取りたいんだよね?

残念ながら、国語や英語の問題は、けっきょく「速く読めるようにするしかない」のである。考えるまでもなく、解決策はそれしかない。

…と、ここでまた紙数が尽きた。なんかQ氏も疲れた。次回につづく。